今回は「25年6月23日に実施されたバランス調整検証」です。
参考になれば幸いです。
今回の調整は「ちょっとやり過ぎでは?」と思える上方修正が多かったですね。
ただ、先月のバランス調整の様な「ダメだこりゃ」と思ってしまう様なレベルではなく、多くは十分理解できる内容で、一旦様子見するべき内容だと感じました。
少なくとも特別「注目株」や「問題児」と称するほどの調整はないと考えています。
やっぱり問題はデルミンと上条当麻ですね。
下方修正しているので運営側も「強過ぎるヒーロー」という認識はあると思うのですが、メス入れるところはそこじゃない…
では、見ていきましょう。
※あくまでもS4~S6の中層でプレイしている私の視点です。
※計測に使っている端末やアプリの違いにより、他のサイトと内容が異なる場合があります。
※攻撃カードのモーション速度の計測にはヒットストップが発生しない貫通カードを使用しています。
※攻撃カードの硬直はカード発動後、足元に通常攻撃範囲を示すリングが表示されたら硬直が解けたとしています。
ディズィー

①防御力を下方修正:0.95倍
②体力を下方修正:0.5倍
これで3ヶ月連続の下方修正です。
体力は25年3月末の大幅な上方修正を受ける以前の状態に戻り、防御力はついに1倍を下回る0.95倍になってしまいました。
防御力が1倍未満となるのは、22年8月以来のことです。
※22年7月は0.85倍で、22年8月のバランス調整で1.05倍に上方修正された。
今のところ火力・移動速度・アビリティ・HAは死守していますが、次も活躍するようならそろそろこの辺りにもメスが入りそうですね。
カイ

①HAの溜め時間を短縮する上方修正:約1.8秒
※画面に指を置いた瞬間から計測開始
②HAの移動距離を延ばす上方修正:約10マス
③HAの最終段の威力を上方修正:約3.5倍
④HSの威力を上方修正:4倍
私自身が「もう少しなんとかしてほしい」と感じていたHAとHSに対して、しっかりと上方修正が入ったのが非常に嬉しいポイントです。
昨今のインフレの影響で少し火力不足気味だったHSはちゃんと威力が強化され、HAに至っては溜め時間短縮・移動距離の延長・威力強化と三拍子揃った強化が施され、使い勝手が非常に良くなっています。
※元々使い勝手はそこまで悪くなかった。むしろ良かった寄りだった。
ただ、①の「溜め時間の短縮」に関しては、少々やり過ぎな印象を受けました。
確かに「少し溜めが長いかな」とは感じていましたが、それをいきなり0.6秒も短縮するのは、さすがに調整幅が大き過ぎます。
この点はもう少し控えめな調整にし、7月シーズンで様子見をした方が良かったのではと思います。
デルミン

①移動速度を下方修正:ルルカと同じくらい
②HSゲージ増加量を下方修正:ソル、リヴァイ、ボンドルドと同じくらい
前提としてデルミンに「下方修正を入れることは必要」と考えていたので、下方修正されたこと自体は良いのですが…
問題なのは前回のバランス調整で実施された「HAの1回あたりの移動距離を延ばす調整」の方で、移動速度やHSゲージ増加量ではないでしょう…
移動速度が下方修正されたことで一番割を食ってしまったのは、編成しやすくデルミンに不慣れなプレイヤーでも扱いやすい「近カード軸」です。
この部分を弱体化させたのは良い判断とは思えません。
ノクティス

①防御力を上方修正:1.35倍
②移動速度を上方修正:キリトと同じくらい
③HSゲージ増加量を上方修正:忠臣、リムルと同じくらい
④通常攻撃の射程を上方修正:約2.4マス
⑤通常攻撃のヒットストップを減らす上方修正:映像参照
⑥アビリティのファントムソードの威力を上方修正:0.5倍
⑦遠距離カード速度を上方修正:ヒット1.5秒/硬直3秒
ヴィオレッタと同じくらい
⑧HAの威力を上方修正
1段目:2倍
2段目:2倍+1倍
3段目:2.5倍+0.64倍×3ヒット
※緑字の部分が今回のバランス調整で強化された箇所
デルミンの調整内容を見て不安でしたが、ノクティスは良い調整を受けられましたね。
全体的に幅広く上方修正を受け昨今の環境でも十分過ぎるくらい戦えるようになり、「FFシリーズの主人公」にふさわしい使い勝手の良さを感じました。
特に通常攻撃・HSゲージ増加量・アビリティをまとめて強化した点は良いですね。
まずは通常攻撃のヒットストップ軽減です。

これは良い感じにスムーズに攻撃するようになりましたね。
以前まであった変な引っかかりを感じません。
次にHSゲージ増加量・アビリティです。
今回の上方修正によりアビリティがちゃんとダメージ元になるようになり、試合前半でHSを発動しても試合終盤には2回目の発動を十分狙えるようになりました。
※当然マップや試合展開にもよる
また、HSはこれまで「重い上にダメカで簡単に防がれる(攻撃範囲から逃げられる)」という問題点がありましたが、今の軽さであれば「仕方ない部分」と思えるレベルなので性能に見合うようになったと感じました。
2B

①防御力を上方修正:1.35倍
②HSゲージ増加量を上方修正:忠臣、リムルと同じくらい
③近距離カードの速度を上方修正:ヒット1秒/硬直2.4秒
ゴンと同じくらい
2B使いの方々は今回の調整に歓喜していることでしょう。
今回の調整で特に注目したいのは「近距離カードの速度」です。
ゴンと同じくらいの速度になれたのは良かったですね。
これは22年9月末の大幅な下方修正を受け、23年6月末に強化を受けたもののそれ以降は長らく触られて来ませんでした。
※それでも23年の間はポッドのお陰で結構強かったけれど、24年からはインフレの波に飲まれてしまった。
それがようやく上方修正されました。
長かったですね…
そして昨今の環境では「重過ぎる」と言われていたHSも、今回の調整によって試合中に2回発動を狙える程になりました。
個人的には少々軽すぎる印象を受けましたが、ひとまずは25年7月シーズンで様子を見ですね。
ベル

①体力を上方修正:1倍
②HSゲージ増加量を上方修正:アイズと同じくらい
③HSの威力を上方修正:4.5倍
④通常攻撃の連続攻撃補正を上方修正:0.77倍
⑤DAの威力を上方修正:2倍
25年6月シーズンにおけるベルの使用率・勝率の厳しさを考えると、上方修正自体は妥当だと思います。
ただ気になるのは⑤のDAの威力を2倍に上方修正された点です。
ベル使いの方にとっては嬉しい調整だと思いますが、①〜④の強化に加えDAの火力までここまで強化する必要があったのかは疑問が残ります。
デッキレベルや編成次第ではありますが、6マスという長い射程の攻撃で1発あたり4000〜5000ダメージが出せてしまうのは、さすがに少しやり過ぎでは…?
ロックマン

①防御力を上方修正:0.95倍
②アビリティのCT減少効果を上方修正:20秒短縮
③HS中の防御力アップ効果を上方修正:2.2倍
HSの防御力強化は元々の防御力の低さもあり、半分あって無いようなものでした。
それが今回の調整でようやく存在感を持てるようになったのは良い調整だったと思います。
少なくとも、HSを使っても「で?」の一言で片付けられてしまうような効果ではなくなったと感じました。
ただここだけではそんなに変わらないでしょう。
そこでアビリティが上方修正されたのだと思うのですが…
クールタイム20秒短縮という数値は、実装当初(2023年9月末)の状態に戻っており、当時のバランス調整で真っ先に下方修正を受けた項目です。
ロックマンが実装された当時とは環境が大きく異なっているため一概に否定はできませんが、嫌な予感がしますね…
ターニャ

①体力を下方修正:0.85倍
②HSゲージ増加量を下方修正:マリアと同じくらい
コラボ復刻も終了してボーナス期間が終わり、予想通りというべきか流石に下方修正が入りました。
今回HSのゲージ増加量も手痛いですが、それ以上に体力が0.95倍から0.85倍に引き下げられた方が痛いですね…
アビリティの倍率が体力に依存しているので、他ヒーローが受ける「体力を0.1倍下方修正」以上に脆くなったと感じました。
とはいえ「1回のバランス調整で0.75倍だった体力を一気に0.95倍まで引き上げたのがおかしかった」というのもその通りな訳で…
そう考えると今回の調整は「本来の順当な値にした」と言えるのかもしれません。
(上方修正とコラボ復刻のタイミングを考えると少々嫌な気持ちにはなりますけどね)
みりぽゆ

①防御力を上方修正:0.75倍
②体力を上方修正:1倍
③アビリティの「HA1回成功あたりの威力アップ量」を上方修正:1.1倍
④アビリティの最大威力アップ量を上方修正:最大2倍
これは良い調整を受けましたね。
耐久面が上方修正されアビリティが維持しやすくなり、そのアビリティも上方修正され火力面がしっかり強化されています。
とはいえ、依然として「おかあさん」が前提なのは変わりませんね。
ただ、耐久力がそれなりにあり、移動速度も速いというガンナーが「おかあさん」無しでも安定して高火力を出せるとなると、それはそれで問題なので今回の調整はちょうどよい落とし所だと思いました。
上条当麻

①防御力を上方修正:0.5倍
②攻撃力を下方修正:1.05倍
③体力を下方修正:1.2倍
④移動速度を下方修正
徒歩:うらと同じくらい
ダッシュ:ボイドールと同じくらい
⑤HSゲージ増加量を下方修正:乃保、ギルガメッシュと同じくらい
ようやく下方修正らしい下方修正を受けましたね。
うん、まぁ、色々と言いたいことはありますが私からは一言だけ…
もう一回遊べるドン!
ーペルリニエ

①防御力を上方修正:1.15倍
②攻撃力を下方修正:1.1倍
③体力を下方修正:0.85倍
④移動速度を下方修正
徒歩:リン、2Bと同じくらい
ダッシュ:アルより少し遅いくらい
⑤通常攻撃の射程を下方修正:約3マス
⑥DAの射程を下方修正:約2.5マス
⑦HSゲージ増加量を下方修正:トマス、ソーンと同じくらい
予想通りというべきか、流石にーペルリニエにも下方修正が入りましたね。
アビリティの効果自体は維持されていますが、その代わりに他の部分は予想以上に念入りな下方修正がされています。
特に攻撃面は念入りで、攻撃力はもちろん通常攻撃とDAの射程がまとめて下方修正されました。
さらに移動速度とHSゲージの増加量が下方修正されてしまい、防御力が+0.2倍の上方修正を受けたとはいえ耐久力やポータル維持力、復帰速度にも影響が出ています。
ちなみに今回の調整後の移動速度(徒歩)がさらにもう一段階遅くなると「ガチで使うなら足メダル厳選必須」と言われるソルやカイとほぼ同じ速度になってしまいます。
ここまで来ると足メダル無しで運用する場合、かなり尖った型にしないと厳しいかもしれません。
今回の下方修正は仕方ないとは言え、ーペルリニエにメダルを大量投入していたプレイヤーにとってはメンタルに響く内容かもしれませんね…
さて、今回はこんなところで。
また次回